ソウルや釜山のような大都市では、とっても便利な地下鉄システムのおかげで、どこへでも移動がしやすくなっています。とはいえ、海外で電車やバスで移動するのは少し不安なこともありますよね。そこでこの記事では、韓国の公共交通機関について、わかりやすく解説していきます!
韓国の鉄道網と電車
韓国の鉄道網は KORAIL(コレール/韓国鉄道公社)によって運営されています。長距離を移動する場合には、電車での移動が便利になります。電車は清潔で、快適で、いつも時間どおりに運行してくれるからです。また、さまざまな割引チケットも用意されているのもポイントです。
1. 電車の路線と種類
電車のことを知るにあたり、まず最初に把握しておいたほうが良いのは、鉄道の路線とその種類です。
最初にご紹介したいのは、京釜線(경부선 / キョンブ線) 。この路線はソウル駅を起点に、釜山などの大都市へと繋がっています。その次は、 湖南線(호남선 / ホナム線) 。こちらは龍山駅を起点に、大田で京釜線から分岐し、光州または木浦まで続きます。済州島を除いて、韓国にはこのように多くの鉄道路線があります。
Korea Train eXpress(KTX) は、韓国の高速鉄道で、日本の新幹線のようなものです。グループ旅行向け、子供向け、事前予約などの各種割引設定も充実していて、意外にも手頃な価格で利用できます。このKTXの運行は、京釜線、湖南線、慶全線、全羅線、江陵線の5つの路線で行われています。
Intercity Train eXpress–Saemaeul(ITX) は、京釜線、湖南線、慶全線を走る電車です。KORAILの主力列車だったセマウル号の次世代型といわれていて、KTXよりは遅いものの、在来線よりは速い、準高速列車です。
ムグンファ号(無窮花号)は、韓国で最も古く、そして最も一般的な普通列車です。韓国の国花であるムクゲ(無窮花)に由来しています。在来線のほぼ全路線で運行され、KTXやITXが通過するような小さな駅にも停車し、地方都市の区間を結ぶ「普通列車」のような役割も兼ねる、KORAILの基幹列車です。
SRT(Super Rapid Train) は、水西駅 を起点に、京釜線と湖南線で運行されています。
ここまで読んだ方は、「韓国の鉄道って複雑かも…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください! 便利なアプリなど検索をすれば、路線や接続をわかりやすく案内してくれますので、利用の際に混乱することもありません。

2. 電車のチケットと購入方法
韓国において、電車は特に便利な移動方法だと言えます。たとえば、KTX、ムグンファ号、セマウル号のチケットは、KORAILの公式サイトでオンライン購入できるほか、券売機や窓口でも購入できます。ちなみに、もしも連休中に旅行を計画している場合には、必ず事前に予約しておくことをオススメします。主要な路線は、連休直前に売り切れてしまうこともあるからです
料金は、列車の種類・目的地・割引の有無によって大きく異なります。運賃や時刻表はKORAIL公式サイトを確認してください。こちらは日本語でも利用可能です。KorailTalkアプリもあって、こちらは日本語対応はしていまが、とても便利なので韓国語での利用に抵抗のない方はぜひ!
韓国内をたくさん移動する予定がある場合は、Korail Pass(コレールパス)の利用がオススメ。こちらは外国人旅行者向けのサービスで、一定期間KORAILの列車が乗り放題になるお得なパスです。
韓国のバスの路線
韓国のバスは、料金が安く、スケジュールもしっかりしています。
たとえばソウル市内では、市内バス(버스:ボス)があります。路線は複雑ですが、使いこなせると非常に便利! 便利なアプリを事前にダウンロードしておけば、案外簡単に使えてしまいます。
長距離移動には、高速バスや市外バスといった長距離バスがオススメ!韓国全土を結ぶ路線がたくさん存在しています。空調もしっかりしていて、座席も比較的快適です。
ちなみにソウルなどのいくつかの都市では、高速バスと市外バスの両方の利用が可能ではありますが、それぞれのバスターミナルは離れた場所に存在しています。乗車直前などではなく、事前にバスターミナルの場所を必ず確認しておきましょう。

3. 高速バス(고속버스 – Gosok Bus)
高速バスは、ソウルなどの大都市と地方主要都市間を結ぶ、短時間・長距離の移動向けのバスです。主要都市間を直行に近い形で運行し、ほぼノンストップではあるものの、途中でトイレ休憩のためにサービスエリアに立ち寄ったりもします。
事前予約制で、座席を指定します、座席シートのタイプで料金が異なっているので、エコノミー(일반)なのかプレミアム(우등)なのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
4. 市外バス (시외버스 – Si-oe Bus / インターシティバス)
市外バス(Intercity Bus)は、高速バスより広い範囲を結ぶバスで、地方都市間や、都市から周辺の小都市・地域への路線を運行しています。そのため移動の際にあちらこちらと停車するのが一般的ですが、直行便も存在しています。予約制・自由席の両方があり、高速バスよりも料金が安いことが多いです。
5. バスのチケットと値段
長距離バスを予約する場合には、ソウル高速バスターミナル(고속버스터미널)や東ソウル総合ターミナル(동서울종합터미널)などの主要バスターミナルにおいて、チケットの購入できます。
もちろん、公式サイトなど、オンラインでの予約もできます。アプリからの予約も可能で、「T-money GO」のように日本語対応のアプリもあります。
他にも、各種旅行予約サイトやアプリでも日本語対応のものがあるので、ぜひいろいろと検索してみてください!
6. たとえば、ソウルから釜山へ行く場合…
バスの料金は、目的地・出発日時・割引の有無・座席の種類(エコノミー/プレミアム)によって変わります。
せっかくですので、ここで例として、適当な水曜日にソウル → 釜山へ向かう大人片道料金を調べてみましょう。バスで釜山へ行く場合、乗車時間は約4時間半、料金は約33,000ウォンです。KTXで釜山へ行く場合は約2時間45分で到着しますが、料金はその約2倍で、この例では59,000ウォンほどになります。
こうしたルートを調べるときに最も簡単な方法は、「Naver Map」アプリを使うことです。行きたい目的地までのさまざまなアクセス方法を一括検索できる上に、それぞれの料金や所要時間などの詳細も確認できます。もちろん日本語対応です! Naver Mapをはじめとした便利なアプリは、ぜひ渡航前にダウンロードしておきましょう。

韓国の公共交通機関についての6つのポイント、いかがでしたか?
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