韓国で語学留学をする時には、韓国の健康保険に加入することが義務づけられています。自分で健康保険に加入することも可能ですが、多くの学校では在学生向けの団体健康保険制度を設けています。学校によっては、この団体保険が授業料に含まれている場合もあれば、追加オプションとして提供されている場合もあります。
この記事では、韓国留学での健康保険の利用方法や、保険に含まれる主な補償内容について、詳しくご説明します!
韓国の健康保険で補償されるもの
保険内容はプランによって異なっています。その補償内容を知る前に、まずは一般的には保険では補償されない内容について確認しておいてみましょう。以下に挙げる項目は、一般的には多くの学校が提供する韓国の健康保険で補償対象外となるものです。
- 既往症
- 歯科治療
- 韓方・東洋医学の治療
- 医師の処方によるものではないビタミン剤やサプリメント
- 美容目的の手術・治療
- 妊娠、出産、産後入院に関連する費用
- 一部のメンタルヘルス関連の治療
- 性感染症
- 交通事故関連の費用
一方で、保険の補償対象となるのは、病気やけがで病院や医師の診察を受ける必要がある場合の費用です。たとえば、骨折の疑いがある場合や、体調不良で診察や薬の処方を受ける必要がある場合などが該当します。ちなみに、ほとんどの保険には補償上限額が設定されていて、保険会社が支払う保険金には上限があるという点は、しっかりと覚えておいたほうが良いでしょう。

医療機関での受診のときに覚えておくこと
実際に医療機関にかかるときに覚えておいたほうが良いことには何があるでしょう?
学校の団体韓国健康保険で覚えておいてほしいこととしては、まずは自費で医療費を支払う必要があるということがあります。その後、保険会社へ請求(払い戻し申請)の手続きを行うこととなっているのです。
全体の流れを簡単にご説明しましょう。とはいっても、難しいことはありません。まずは普通に、任意の医療機関を受診します。適切な治療を受けたあと、そのままその医療機関で費用を全額支払います。このときに支払う金額は、保険適用がなされた金額ではなく、保険適用前の金額となります。その後、いよいよ保険請求を行うのですが、この際、いわゆる「病名コード(疾病コード)」や「診療内容」が明確に記載された領収書が必要となります。なお、クレジットカードやデビットカードの支払い明細だけでは保険会社が受け付けをしていないため、必ず医療機関から正式な領収書をもらうのを忘れないようにしましょう!
この領収書をもらうときに韓国語ではどのように言えばいいのか、いくつかフレーズをご紹介しておきます。まずは簡単に、「진료비 영수증 주세요(診療費の領収書をください)」と言ってみてください。ほとんどの病院やクリニックでは、このように言えば保険用の明細と理解してくれます。より詳細に伝えたい場合は、「보험 위해 진료비 영수증 주세요(保険申請のために診療費の領収書をください)」と伝えるとよいでしょう。
なお、通常の支払い時に渡される一般的な領収書や支払い明細には、診療内容の詳細の記載が含まれていません。そのため必ず、ただの領収書や支払い明細などではなく、「진료비 영수증(治療明細付き領収書)」を指定して受け取ってください。
韓国で処方薬を受け取る場合
医療機関にかかった場合、薬の処方を受けることもあります。
医師から薬の処方をされた場合、処方箋を持っていけばどの薬局でも薬を受け取ることができます。ただし日本でもそうであるのと同じように、通常は病院やクリニックの近く、もしくは同じ建物内に薬局があることが多いです。そしてこれらの薬局は近隣の医療機関と提携しているので、だいたいにおいて処方される薬を常備しています。
薬局では、薬の代金の詳細が記載された小さな封筒(薬の名前、効能、金額などが書かれています)や、支払い時の領収書を受け取ることとなります。韓国の健康保険で薬代の払い戻しを保険申請する場合、この封筒と領収書が必要となりますので、必ず保管しておきましょう。
保険金請求および払い戻しの手続き(民間の保険会社の場合)
いよいよ保険金の請求を行います。保険会社ごとに手続きは異なりますが、一般的には先にも説明してきた通り、医療機関で受け取った「診療内容と疾病コードが記載された領収書(治療明細付き領収書)」や、薬局で受け取った「処方薬の内容がわかる領収書」の提出を求められれます。また、場合によっては、診療内容や返金の受け取り方法などを記入する保険金請求書類(クレームフォーム)へ求められることもあります。なお、保険金での返金の対象となるのは、保険の補償対象となる費用のみです。そのため、疑問点がある場合は、事前に保険会社に確認することが大切になってきます。

国民健康保険(NHIS)
もしも韓国へ6カ月以上の語学留学をする場合、6カ月を過ぎると自動的に「国民健康保険(NHIS: National Health Insurance Service)」に加入することになります。これは民間の保険会社ではなく、韓国という国自体で整備されている健康保険制度です。
D-4 学生ビザで留学している場合、この保険料の支払いが義務付けられています。保険料の支払いは月ごとに行うことになっています。そして、診療や薬の費用のうちの一部を自己負担し、残りの約80〜90%が保険でカバーされるというシステムになっています。ちなみに、もしも保険料を滞納した場合、ビザの延長ができなくなることや、未払い期間は新たな韓国のビザが発給されないことも起こりますので、ご注意ください。
医療機関を受診する際には、NHISの加入証明書などを提示する必要はありません。外国人登録番号に保険情報が紐づいているため、登録されている氏名と生年月日を伝えるだけでOKです。また、学校の団体保険など、他の民間保険にも同時に加入している場合、NHISでカバーされなかった分を追加で請求できる可能性もありますので、詳細を保険会社に直接確認しましょう。
建国留学での健康保険について、いかがでしたか?
ご覧の通り、保険に関する手続きは比較的シンプルです。繰り返しとなりますが、保険請求に必要な領収書を必ずもらうことを忘れないようにしましょう。ただし、もし受け取り忘れても、基本的には後日あらためて医療機関で再発行を依頼することが可能ですので、ご安心ください!
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